入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。
青春小説、と言えばそうなのだが、伊坂幸太郎の筆にかかると、人の密度が濃く変化し、時空にも変化が生じる。
これは、期間限定の、青春という名の理想郷を描いた物語だ。
SFっぽくもあるけど、でも違う。ある種のファンタジー。それは紛れもない青春という舞台の、パラダイスなのだ。ちょっとした、いや、かなりの悲劇も起こる。それでも舞台はエデンの園。
もちろん物語は、伏線という見えないラインで繋がれている。伊坂幸太郎らしく。
そしてあなたも、伊坂幸太郎の見えざるタクトに誘われて、登場人物たちと一緒に青春を疾走し、駆け抜けるのだ。
二度とない季節がここにある。
それにしても、こんな面白い小説を書き続けられる人って、実際いるんだなあ、伊坂幸太郎。すごい。
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