星がひとつほしいとの祈り 原田マハ 実業之日本社

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星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

今、傷つき、心に痛みがあるあなたに。どうしてこうなっちゃったんだろう、と呆然としているあなたにこそ、読んで欲しい。「星が一つほしいとの祈り」

原田マハさんの短編集。7篇。主人公は全て女性。
涙をこらえられないもの。その展開に心奪われるもの。すがすがしく読み終えるもの。勇気をもらえるもの。誰かを許したくなるもの……。
この人の、ストーリーを紡ぎ出す力には、いつもうならされてしまいます。
これら7篇の短編集「星がひとつほしいとの祈り」をなんて表現すればいいのだろう……。
とにかくすべて面白く、素晴らしく、みなさんに読んで欲しい一冊です。
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それぞれの人生に、ドラマがある……陳腐な表現になってしまうけど

ということなのです。それぞれの人生にドラマがある、としか言いようがない。何て紹介すればいいのでしょうか……。
あ、この記事を書き出して実は数時間になるのですが、今、閃きました。
この本は、今、何かに傷ついていている人にこそ、読んで欲しい。
たぶん、そうなんだと思います。もちろん、ストーリーの面白さ、人のドラマを楽しみたい人にもお勧めですが。

ふとしたことで、人生は思いもしない方向へ進みだす。こんなはずじゃなかった……って

7篇、全ての物語の登場人物は、今の自らの状況は望んでなったものではないのです、きっと。何がに躓いたり、出会ったり、別れたりすることで、自分が漠然と想像していた人生とは変わってしまっている。
そういうことって、ありますよね。私もあります。こんな人生を描いてた? いや、こんなはずじゃなかった。って。
人は少なからずとも、運命に弄ばれるものなのでしょうか。
それを失敗と呼ぶか、そこまでのことではないのか……。
やり直せるものなら、そうしたい。でも、それは絶対不可能。
であれば、受け入れるしかない。なぜなら、私たちはそれでも生きていくのですから。
そう。この小説は、運命に従い、予定外の人生を生きざるを得なくなった女たちの物語なのですね。

主人公が物語に沿って変わりながら、物語は紡がれる

話は変わって、物語の構造というか、原田マハさんのストーリーの紡ぎ方にやられっぱなしの話をします。
7篇、主人公がいます。女性の主人公が。
でも、7篇とも、物語の進行に沿って、主人公が変わっていくのです。それはオーケストラの演奏で楽章の中で旋律を奏でる楽器が変わっていくように。まるでマジック。しかもそのマジックに気づかない。まるで催眠術のような。
原田マハさんのマジックを体験したい人は、ぜひ、読んでみてください。
下の写真をクリックすると、Amazonで購入できますよ。


星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

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