世界のすべての七月   ティム・オブライエン  村上春樹[訳]

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世界のすべての七月   ティム・オブライエン 村上春樹[訳]

世界のすべての七月   ティム・オブライエン 村上春樹[訳]

同窓会。30年ぶり。1969年の大学の卒業生たち。再び出会う、男と女。

誰しもが、「あのとき、別の選択肢を選んでいたら」という思いをいだくことがあるだろう。
いや、誰しも、というのは間違いか。ある程度、年を取ると、だ。
そして、その後に続く思いは……。
「こんなはずじゃなかったのに」
「もっと、ひどいことになっていた」
あるいは……。

『世界のすべての七月』ティム・オブライエン 村上春樹[訳]

人は、人生のゴールを感じ取れる年齢になってくると、いろんなことを考える。
自分の人生に満足している人なんて、どれくいいるのだろうか。
この小説のオリジナルタイトルは、「July,July」。
村上春樹は、「世界のすべての人の7月」と訳した。「すべての人」。村上春樹は、なぜ、世界のすべての、と訳したのだろうか。
和訳は「すべての人」となっているけど、この小説を読んで欲しいのは、50代の男女。あなたは、何を失い、何を得たのか。そしてこれから。

「世界のすべての人の7月」。
大学を卒業して、数十年振りの同窓会。
様々な経験をして、様々な思いを抱いて集まった同級生たち。
夏の暑さの中で繰り広げられるダンスパーティー。

官能的であり、センチメンタルであり、豪腕であり、犠牲者であり、アルコールであり、セックスであり……

そう、7月はすべての人のもの。何かを得るために、何かを失った人たちの。でもそれは、いつ失ったのか。そして、いつ得ることができたのか、あるいは、できるのか。

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