砕かれたハリルホジッチ・プラン 五百蔵 容 海星社新書 その1ハリルホジッチへの感謝 篇

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砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)

【今日の一言】
少なくとも10年は遅れてしまった

旅の途中だった。数日分たまった洗濯物をコインランドリーに預け、何処で過ごそうかとふらふらと歩いていた。
FIFAワールドカップロシア大会が始まるまで数週間。6月のまだ上旬。その地方は既に梅雨入りをしていたけど、その日は、半そでTシャツと短パンで、できれば足元もゴム草履でいいや、といった陽気だった。
私は、暑さを避けるために、とあるカトリックの聖堂に入った。洗濯物が仕上がるまで、涼しい聖堂の中で過ごそうと思って。
それでももちろん聖水で十字を切り、礼拝堂に入る。膝をついて祈りをささげた。その後、長い椅子に改めて座り本書を開いた。
「砕かれたハリルホジッチ・プラン」の最終章にあたるところを開いた。

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ハリルホジッチは日本代表がロシアで戦うための、ベストな能力を持った人だった

泣きました。心が動かされました。これほどまでに能力のある人が、その能力を更にアップデートし、日本代表のためにアジャストし、心血を注いでいたとは……。
私は、今すぐハリルホジッチ氏の前に出て、感謝の意を表したい。
補遺1補遺2は、本書の最終章にあたるところ。補遺、という言葉に軽く感じてしまうかもしれませんが、実は、本書のとても大切なところ。
この最終章にあたる部分を読み、ハリルホジッチが指揮を執る日本代表のロシアワールドカップの戦いを見たくない、という日本代表ファンはいないと思います。
具体的な内容は、もちろん本書に譲りますが、目的をしっかり見据え、日本代表候補の選手たちに何が足りないかを見抜き、どうすればそれを補い挽回できるか、具体的な方法を伝え、会えない時も何をすればいいかののプログラムを伝授し、まずはアジア予選を勝ち抜くための準備をし、ワールドカップ1次リーグの組み合わせが決まったら、各国をサッカーを分析し、一次リーグを勝ち抜くための緻密でタフな準備をしていたのです。
それは、補遺1、2を読めば、誰にでもわかることでしょう。
日本サッカー協会の愚行に関して、今更、何を言っても仕方ないので、それは夜のスポーツバー(ただし、アルコールは飲まない)のトークに取っておきますが……。
私は、この最終章にあたるところだけでも、多くの人に読んでほしいのです。

砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)

霜田正浩さんもまた、ワールドカップで勝つための準備を論理的に進めてきた人だった

ハリルホジッチを招聘したのは、元の日本サッカー協会技術委員長の霜田正浩さん。
本書の補遺1は「霜田正浩の証言」と題され、著者の五百蔵容氏がインタビューした内容になっている。
これがまた、理路整然としている。
日本代表を、ワールドカップで次のステージに進ませるにはどうすればいいのか。論理的に考察し実行に移していることが、この証言を読むだけでよくわかるのです。
現在(2018年6月10日)、霜田さんは、Jリーグ2ndディビジョン(J2)のレノファ山口の監督をされています。そのレノファ山口は、6月9日の時点で、首位。やはり論理的に考え、実行し、実績が残せる方なのだと思います。
何としてもJ1に上がって、私の愛するサンフレッチェ広島と山陽ダービーをやりたいものです。

「ハリルホジッチの遺産」こそ、私たちの日々生きる指針となる

あとがきの直前、補遺2の「ハリルホジッチをの遺産」には、彼が、日本代表がワールドカップロシア大会で勝つために、どのように具体的に考えて、実行してきたがが記してある。
それは、本稿の少し前のところでも触れたように、極めて戦略的に、具体的に、熟考されたメニューだった。
そして、このことは、私の稚拙なる文章を読んでくださっている皆さんに伝えたい。
私たちが、今の時代をどうやって生きていけばいいのかの指針であると。
目的、目標、戦略、戦術とこれらを実践実行するために、具体的に何をすればいいかが、身に染みてよくわかる。
ハリルホジッチは、極めて優秀なディレクターであり、そしてマーケターでもあるのだ。
本サイトでも紹介した森岡毅 氏の「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」と極めて近い感覚を抱いた。
このような極めて有能な人物を日本代表監督として招聘した、霜田正浩氏にも敬意を表したい。
また、限られた年月、ハリルホジッチの薫陶を受け、そこから論理的に日本代表を強くするためのエッセンスを学んだ選手たちやスタッフたちから、素晴らしい人材が生まれることを望みたい。
そして、改めて、ハリルホジッチ氏には、感謝しかない。ありがとうございます。

本書を読み終わった私は、しばらく礼拝堂の椅子に座ったままだった。
外のまるで真夏のような暑さも、ほの暗い礼拝堂の中までは浸食してきていない。
どこから流れてきているのか、レクイエムが聞こえてきた。
さて、誰がこの名将を殺したのだろう。

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砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)

p.s.やばい、ハリルホジッチ氏と霜田正浩氏の素晴らしさに感動し、進化する世界のサッカーに関する記述に溢れた本書の前半部分の紹介が全然できていない。
ので、近日中にアップしますね。m(__)m

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